高尾学館、恩師と再会

2004年11月21日

Category : 運命を左右する星について

高尾学館の大阪校に講義にいらしていた恩師0氏に久しぶりにお目にかかりました。
「関西は推命術が盛んでなかなか算命学は入り込めないんですよ」
なるほど、そうなんですね。
疑問に思われる方も多いでしょうから、算命学と四柱推命術の発展上の違いを少し説明してみましょう。
「占い」の道を確立しようとした人々が儒教と易を合流、「命理」の世界を作り出していきます。これが福建、広東、四川など南部に流れ「占い書」となっていったのです。
日本には淵海子平として江戸時代の終わりに流入、京都の占いの総本山土御門家が日本人の感覚に合うように作り変えたものが四柱推命術です。ですから今も関西では推命術が盛んなのです。
一方、子平法をもとに縦横家を生み出したグループは「占い」を特別の目的とせず政治の流れ、経済、軍事の動きをいかに予知できるかという集団学に動いていったのです。
それは軍略学として発展、このように縦横家を生み出していったグループを「三命」と呼ぶようになり、その流れを伝承しているのが「算命学」なのです。  (「東洋の予知学」参照)
長崎でこの算命学を一子相伝で伝授された高尾義政先生が東京で公開されるに至り、算命学は関東では広がりをみせていったのです。
 推命術と算命学の大きな違いは、それは「改良法」があるかないか、なんです。
「あなたはこうですよ」
で、終わるのか、
「あなたはこうですけど、こういう改良法を使ってご運を転換していけますよ」
の違いです。
算命学は、この改良法に重きをおいた処世学、哲学なんですね。
O師との出会いは高尾学館の編入試験のときに、面接をしてくださったのが最初です。
その後、講義も受けるようになりましたが、もう1時間半があっという間に終わってしまうほど、おもしろいんです。
占技の秘伝の部分に踏み込んでいく講義でしたから、もうウハウハですよね。一言たりとも聞き逃せません。
かなり難解な部分もO師一流の江戸小話風講義で、理路整然、すっきり理解できました。
「AquaMarineさんは関西弁できるんですか!」
とびっくりされてしまいました。
私は関西生まれですから、関西弁も使えますし、関東の言葉もOKのバイリンガルです。
でもO師は生粋の江戸っ子でいらっしゃいます。
関西弁は苦手のご様子ですね。
ひとつ言えることは、現在関西、西日本に住んでいるけれど、いつの間にか、ネット人になっている、ということです。
日常私をメールなどで訪れてくださる方は、日本のどこにお住まいでいらっしゃるのかも判らない、ということが多いです。
ですから、関西だから、関東だから、が「ない」状態、
不思議な感じですが、今のわたしにはフィットしています。
それはお顔も見えないし、お住まいも判らないけれど、メールを通して語り合っていくことでも深い「気」の交流ができるという実感です。
勿論、土地のご縁は大切にしていきたいですが・・・。

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