昨日の日記に書いた私の妙な癖、地名を見てるとその土地の情景を瞼に浮かばせてしまう・・というのは鳳閣星というよりむしろ調舒星の世界です。
二十一歳だったと思います。現在の夫に阿佐ヶ谷の詩人で占術家の西川 満先生のもとへいやいや鑑定に連れて行かれたのは・・。占いなんて信じない、というのがその頃の私でした。そこで、「あなたはこの占術の世界、向いてますよ」と言われました。当時私は物書き志望で、「はあー・・?」って思いました。
それから二十数年経っていますが、結局占星学の世界に嵌まり込んでいます。「胸の星が北落師門という星で私と同じです。」ということでした。
北落師門という星は、算命学では調舒星、四柱推命では傷官です。空想とロマン、情念の星です。孤独という環境にいてこそ自己の完全燃焼ができ、人に取り囲まれるといらいらしてだめなのです。
感傷の世界を身を削ってでも表現しようとするエネルギーです。詩人、芸術家、情念の表現者には必要な星です。
確かに私は孤独が好きです。そして気がつくとこの麻薬のような調舒星の魅力に取り憑かれたように生きてきました。
子供は四人で、魂は全員夫の遺伝です。行動様式は二人が私、もう二人が夫の遺伝です。星って遺伝するのですよ。つまり、私は家族の中で魂の面で全くの異分子ということです。よくこういうことがあります。テレビ番組を見ていると私は、どうってことないことでもすぐに胸が一杯になって泣いてしまうのです。そんな私を見て「なんで泣くの・・?信じられない」とあとの五人は笑うのです。
調舒星を宿命に持つのは私のみで、あとの五人は物事の裏側を追求し、経験から得る陽の知の星、龍高星ばかりです。この星って冷めてるのよね・・・。ほんと、やってられない。