私個人としましては、算命学は陰占分野が好きです。
干支の持つ自然観を感性で捉えていく占い方ですが、深く追求すればするほど、ちょっとした風の動きや人のしぐさにメッセージが読み取れるというか、感受性が鋭くなり洞察力の訓練になっていきます。
陽占は、十大主星や十二大従星の組み合わせで捉えます。魂をズバリ知るができるのですが、こちらは知識として蓄積していくという感じです。
今日は、「夫婦の相性、夫を持ち上げる妻の星」について、中村先生のお話の続きです。
相性も様々、多様に、かつ多面的に見ていくのですが、最も基本中の基本、主星、胸の十大主星同士の関係で看る方法です。
「夫の主星から見た妻の主星」で考えます。
・ 夫の主星が習得型(玉堂、龍高星)の場合、妻の主星は攻撃型(車騎、牽牛星)がよろしい。
よく研究に没頭、自分の身の回りのことはなにひとつできないような学者、研究者の陰には、シャキシャキしたよく気の付く、活きのいい奥様がいらっしゃる、ということです。
・夫の主星が攻撃型(車騎、牽牛星)の場合、妻の主星は引力型(禄存、司禄星)がよろしい。
スポーツ選手などが攻撃型の典型的スタイルですが、例えば落合監督、野村監督などの奥様は政治力のあるどっしりとした、お金もご自分が動かしていくようなタイプですね。
・夫の主星が守備型(貫策、石門星)の場合、妻の主星は習得型(玉堂、龍高星)がよろしい。
何代も続く老舗を守っている、あるいは先祖伝来の田畑を守っているという男性には、陰でしっかり学びとっていく勉強好きな奥様が相応しいということです。
・夫の主星が引力型(禄存、司禄星)の場合、妻の主星は伝達型(鳳閣、調舒星)がよろしい。
引力型の典型は政治家ですが、政治家の奥様はお喋りというか黙ってられないタイプ、実に明るく会合などでも必ずひとこと言いたい、奥様が多いということです。
・夫の主星が伝達型(鳳閣、調舒星)の場合、妻の主星は守備型(貫策、石門星)がよろしい。
伝達型の代表は芸能人。役者や歌手ですが、そのはなやかな世界の陰には意外ともの静かな守り型の女性がいらっしゃる場合が多いのです。渥美清さんの奥様など、ご自分は家庭の中から出ようとなさらないで夫を支えていらっしゃった、ということです。
これは、全て、妻→夫という相生関係になっています。
この→の向きがとても重要になります。妻は自分を夫に漏らし尽くして夫を支える、というのが算命学の考え方になります。「夫を生かす」この考え方が中心になります。
それが一番、自然であり、天の理にかなっているということでしょう。
私個人としては、今の世の中、この→の向きが反対も、なかなか味があるんじゃないかと、常日頃思っていますが・・・。