☆「害法」について

2005年6月28日

Category : 運命を左右する星について

私書箱の方に、算命学の位相法の「刑」についてのご質問がありましたので、しばらく遣り取りをさせていただきました。
位相法のお話は、今まで日記では殆どお話していませんが、なかなか奥の深い世界です。
「刑」は一言で言えば、「争い」なんですが、他人となのか、親や目上となのか、身内となのか、目下や子供となのか、などでも、分類されるのですね。
じゃあ、「その争いが起きるのは、どこなのか」・・・仕事の世界なのか、家庭内なのか、または自分自身に対しててなのか、などの分類もあるわけです。
この「刑法」については、またいずれ・・・。
その後、「害法」についてのご質問でしたので、こちらは日記で少し取り上げてみます。
「害」って言いますのは、こんな感じ。
例えば・・・
「子」と「丑」は「支合」と言いまして、仲の良い親友みたいなもんです。
その片方の「子」君がある日、普段からどうしても折り合えない「午」君を攻撃してしまいました。
子と午は対冲という関係で、これは「破壊」です。お互いに粉々になるまで破壊する関係ですね。
そこで、怒った「午」君は、「子」君の親友の「丑」君に仕返しをすることに。
この報復関係にあたる「午」と「丑」が「害」なんですね。
すべて、この支合をもとにした考え方です。
6個あって、六害と言います。
「子」-「未」 「丑」-「午」 「寅」-「巳」 「卯」-「辰」 
「申」-「亥」 「戌」-「酉」
この組み合わせが宿命の地支にあるとき、あるいは、大運、年運など後天的に宿命の支と配合されるときを指します。
よく「害」というと「病気」と片付ける方も多いのですが、それはあまりに短絡的過ぎます。
もともとは江戸時代の漢方医学者が発見しましたから、医学に取り入れられてきた考え方ではあるんですが・・・。
「支合」が「霊魂と肉体の一致」を指しているのに対して、「害」は「霊魂と肉体の不一致」を指します。
そういうアンバランスな状態ですから、肉体の方に加重されたら「病気」となる場合もあります。あるいは、感性や勘が鋭くなって、詩人、デザイナー、作家などには特殊な才能発揮となることも。
宿命内あるいは後天的に「害」は、多様に捉えます。
「その方の置かれた立場」によって解釈は変化します。
例えば、経営者の方がいらして、宿命の日支と後天的に「害」にあたる「支」が巡るとします。
つまり、日支が「寅」でしたら、「巳」がやってくるときです。
経営者としての立場のご相談であれば、「今年、部下などが原因で被害に遭われるようなことが起こる可能性があります。よくチェックなさってください」という場合であったり。
会社員の立場の方が「今年、転職したいのですが、できますか」
というご質問としますと、
例えば、日支に「害」が巡っている、また年支は半会、大半会など「合」が巡っている、などという場合。
日支は過去、結果、の場所ですから、現時点の過去である現職に対して「害」が起きるべき環境一致があります。
また、転職後の次の職場は未来ですから、年支となり、「合」の約束、つまり新しい会社への前進力あり、という環境一致、ということからも、
「転職、できそうですよ」となります。
実際には、それだけで判断するのではありませんが・・・。
そんな風にも「害」など「散」の位相法は使っていきます。
もう、想像力と、勘と、経験から、どんどん膨らませて、見えない世界を見ていくことになります。

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