「子育て占星学」8

2004年11月14日

Category : 子育て占星学

日干が「甲木」の場合、「辛金」から牽牛星が生まれます。
「辛金」は前にもお話しましたように、特別意識です。
私は他の人とは違うのよ、というプライドの高さがあります。
その「辛金」から牽牛星が生み出されたらどうでしょう?
その牽牛星は、特別意識が充たされて初めてプライドを実感する世界でしょうか。
牽牛星の中でも極めつけといった感じです。
息子Bはこの牽牛星を持っていましたが、この星はなかなか厄介です。
小さい頃はとかく人の目を気にするところがありました。
「あのおばさんが僕を見た・・・」
と言って泣いたり、どうでもいいことで傷つくというか、プライドを傷つけられてしまうのです。
私も若い頃は、彼のこういう一面が扱いにくく、ホトホト手をやきました。男の子のくせに女々しいというか、そのナイーブさが到底理解できなかったのです。
それが次第に彼のプライドの高さがこういう事態を招いていることが分かってきたのです。
大きくなるにつれて、このプライドは自分で充たしていかなくては、どうにもならない代物であることを自覚してくれるようになってからは、グーンと育てやすくなりました。
私のように「名誉がなによ!」という調舒星が主星の母親はこういう子に対して一番気をつけなくてはいけないようです。
「プライドの高い人間なんて大嫌い!」とかくそう感じ易い星ですからね。調舒星は・・・。
現在の私は仕事柄、そんな印象は持ちません。
牽牛星が表面化してくる方に出会うと、じっとその牽牛星を見据えて味わいます。
牽牛星もいろいろで、その方の境地を感受することに努めるのみです。
ところで・・・
彼のそういう自負心に理解を持つ、そして子供といえどもその自負心を充たそうとする努力に敬意を持って接する、これだけは心がけました。
もうひとつ、この牽牛星はとことんズタズタにプライドを傷つけられる、という経験があってこそ、その後の牽牛星の輝きが違ってきます。
「とことん大恥をかく」という経験がこの牽牛星に磨きをかけていくのです。
息子Bも小学生の時代にそんな目に遭いました。わたしも辛かったですが、彼はもっと辛かったでしょう。息子も悪かったのですが、嵌められた、ということもまた事実でした。
でもそのことがあってから、変わりました。少々のことで自分のプライドから他者からの挑発を撥ね返すということはしなくなりました。
そして黙して、上っ面だけでない強固な牽牛星を鍛えていくしかない、という生き方に変わっていったと思います。
少し策士っぽい生き方ですが・・・。

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