南天絵柄のお重の思い出

2004年11月3日

Category : My Diary

娘と出掛けてて帰宅すると、まあw」w」w」、嬉しいことにサツマイモと大根と人参が一杯届いてました。
お送りくださったのは、25年ほど前に住んでいた福島のお友達からです。
今年は台風の影響で当地は大根1本395円だの495円だの、高騰中。
おでんを煮ることすら憚られる日々なんですよね。
私は次男を産んだ直後でした。
福島郡山の宿舎でご一緒だったTさんの思い出を・・・。
東北は日々の生活に「お茶のみ」という交際習慣がありますが、Tさんはお漬物も上手だし、南瓜の煮物もとてもおしかったことを覚えています。
2歳ぐらいだった長男もいつも一緒にきゅうりの粕漬けにお茶を楽しんでました。
「こうして福島に来た思い出に会津塗りを何か買ってみたいんだけど・・・」
という突然の私の思いつきにもTさんは真剣に応じて下さいました。
まともに買ったら、「云十万円はするであろう世界」であることも当時、若気の至りの私は知りませんでした。
ある日、
「さあ、行くか?」
という勢いでTさんの車に乗せてもらってどこか大きな会場へ。
「今日は最終日だから私が掛け合ってやるから・・・」
その日は福島の物産展の最終日だったらしいのです。
「業者も売れなかったものは安く処分したいもんだから・・・」
と言うので、私は黙って付いて行きました。
会津塗りが並べられているところで、ものの30秒ぐらいの間に彼女は、実に立派な「会津塗りのお重」を「この人は旅行者・・・だから記念に、いいだろう?」というで感じで1万円に値切ってくれたのです。
そのお重は今も毎年お正月のおせち料理を詰めています。
大晦日になると出してきてきれいに洗い、Tさんを思い出すのが習慣になっています。そして来るべき新しい年に精一杯の「思い」を込めるのです。
南天の絵の描かれた会津塗りは25年の月日を経ても全く光沢も質感も変わりません。
いいものはいい、本物はやはり心を充たしてくれます。
「難を転じる」に通じる「南天」という絵柄も気に入っています。
確かに難も多い人生でしたが、家族全員力を合わせて転じて来られたのも、いつも励ましてくださった各地でご縁のあった皆様のお陰と感謝しています。
サツマイモは、先日の日記に登場したポテトロで「焼き芋」ですね。
娘は「スウィートポテト」が大量に作れると張り切っています。しかし裏ごしの工程はちょっと恐怖・・・。
今日は昨日買った日本海の「鰤」の切り身がありますから、「鰤大根」を煮ましょう。
明日はおでんを煮てみましょう。
秋の味覚ですね。Tさん、ご馳走様でした!

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