禄存星から出発して鳳閣星、龍高星、玉堂星、車騎星、牽牛星、まで来ていますね。
今日は鳳閣星の兄弟星の「調舒星」です。
調舒星は胸あるいは左手に出るお子さんというのは・・・。
非常にデリケートということが言えます。
感受性は強く、神経質、孤独を愛するところがあるので、子供の頃、とくに男の子の場合は
「大丈夫なんだろうか」と心配になることもあるかも。
男の子というものは外で暴れ回って、けんかの一つもやって、生傷が絶えなくてなくて、というのが普通だと思っていると、期待はずれになることもあります。
そんな遊びよりも家にいて絵を描いたり、ピアノを弾いたり、詩を書いたりの方を好む男の子になったりするわけです。
それを個性として尊重してあげることが大切です。
またこの星は相当に集中力があります。
これに天庫星などがくっついていますと、とことん一つの分野を掘り下げる追求をみせます。
鳳閣星がマスコミの星というように、ありのままを正確に伝える役目を担っているのに対して、
この調舒星は、見たもの、感じたものをそのままではなく私情を織り込んで表現していきます。
ですから言葉の錬金術師である詩人には必要な星なのですね。
この星に玉堂星や龍高星などの創作の星がくっつきますと、文学、絵画、作曲、デザイン、・・・そういう世界でも才能を発揮していきます。
またこの星は恨みという環境で次元を高めていきます。
自分のやりたことがどうしても叶えられない、自分を解ってもらえない、自分の境遇を受け入れることの辛さ、そんな何かに対して「うらむ」という環境に身を置きますと、そこから強烈な向上心が芽生えてきます。
そして持ち前の集中力と凝り性、孤独に対する強さで、物事を実現してゆくのです。
また、「人を愛する」ことにかけてもとことんです。
そもそもが人情家ですから、相手に打ち込んでいくのです。
そして、その愛が裏切られたりすると、今度は極端に恨みます。
愛するがゆえに恨む、それも執念深く、決して忘れないのです。
いわゆる「根に持つ」ってことですね。
その愛と恨みの振幅が相当に激しい人間性です。
その振幅の揺れを繰り返しながら、自分の境地や精神的な次元がアップしていくという、なかなか深みのある星です。宗教家にも多い星です。
スポーツ選手というのは車騎星とおはこが決まっているのかと長い間思っていたのですが、今年のオリンピックや海外で活躍する日本人選手の星を見て、宿命に車騎星がなく「調舒星」「禄存星」を持っている方も多いのは少し意外でした。
マリナーズのイチロー選手もそうですし、水泳の北島選手、バスケットの田臥選手などなど・・・。
柔道の野村選手もそうでしたね。彼は車騎星もありましたけれど。
個人技の世界では「調舒星」は効果的のようですね。
孤独に強い、集中力、奇策に転じていける特殊性、そんな要素が働いているようです。
そして禄存星、「僕を見て!」の星ですね。惹き付けたい、目立ちたい、という引力本能と組み合わさると、スター選手が生まれてきやすくなるようです。
スポーツにおけるモチベーションが「ハングリー性」な要素から「スター性」にも広がってきているのでしょう。