尾崎 豊の星

2004年4月25日

Category : 人物占星術,話題の人物

僕が僕であるために 
  
 勝ち続けなきゃならない 
 正しいものは何なのか
 
 それがこの胸に解るまで
 僕は街にのまれて少し心許しながら
 この冷たい街の風に歌い続けてる
 この「僕が僕であるために」の詩をもとに、尾崎の星を看ていきましょう。
 
 僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない、というフレーズに共感というか、そうなんだよなあ・・でも、という感じ方をした若者は多いと思います。
 
 まあなるようになるさ、あるがままでいいよって生き方をしている若者にはあまり響かないフレーズでしょう。
 何とかしたい、この世に自分を成功させていきたい、でも大人の言うように学歴をつけて、いい会社に入って、サラリーマンになって出世して・・って別にしたいと思わないんだよなあ、という若者に絶大な支持を得たということでしょう。
 じゃあ正しいものって何なのだろう、それを探すために街で歌っているんだという姿勢でしょう。
  
 この「なんとかしたい」という気持ちが尾崎のモチベーションと思います。胸の星は牽牛星。名誉、権力の星です。陰の闘争本能、勝ち続ける必要が彼にはあったということです。
 一方干支は、感性鋭く霊感体質です。社会など外側の世界で波乱の多くなる組み合わせでもあります。
 現実の教室で机に縛られ、これを覚えたらきみの将来は約束されるんだよ、という教師の態度に耐えられるはずもなく、神憑り的な才能を抑えることもできず、いっときは居場所もなくなりバイクの盗犯などの非行に走ったということでしょう。その後は自然に才能は溢れ出て、世に認められるようになっていくのです。
 何千人という聴衆を前に壮絶なパフォーマンスで生き方を歌うことでアピールする、そしてカリスマとしての支持を受ける、これは彼の成功、勝ちを意味します。
 今彼が生きていたら38歳ですか。今でも世の矛盾を歌で訴え続けているのかも知れませんが、成功を手にし音楽関係の事業家となってワハハと笑っている姿なんて想像できませんよね。
 反逆というか、おかしいよそんな人生、俺はそうは生きない、俺のやりかたで人生を掴むぜ、君も君のやりかたでやってみろよ、っていう吐き出すようなメッセージを訴えるのが彼の使命だったのでしょう。
 
 ですから、熱烈な尾崎の支持者に反感を買いそうですが、あの謎の死もまた、タイミング的に彼のメッセンジャーとしての不動の地位を築くには必要なできごとだったと思うのです。
 
 数日前に紹介しました冬ソナのペ・ヨンジュンさんの星と魂が似通っているのには驚きました。陰占では決定的な違いがありますが・・。次回はこのお二方の共通点と相違点についてです。

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