甲申です。
申金剋甲木で、甲木は倒れますが、蔵干に壬水があるために救われる・・・とあります。
甲木に癸水は、甲木を育てる、成長のためには有用な雨露、水なのですが、
こと、甲申に関しては、金剋木の剋戦を喜ぶ・・・
つまり、地中に根を張った千年の樹木ではなく、この甲木はすでに伐採され、材木としての用を持つわけです。
材木としての木は、陽光の丙火と雨露の癸水では腐ります。
でも、材木は水分がなくなると使い物にならない、
壬水、海水、塩分を含む水に浸けておくと腐らない→良材、能材として使えます。
だから、甲申にとって壬水は吉・・・ということです。
普通、甲木には癸水、なのです。
でも、こうして癸水は×で壬水が○、というケースもあるということです。
興味深い捉え方ですね・・・
四柱推命で扶抑を量るときには申金中の壬水を私は使いませんが、算命学では中期などの蔵干の変化は、十大主星で表す陽占の重要なポイントになります。
その大切な壬水は、すでに申金の中に含まれているというラッキーな面がある・・・
「絶中に生あり」
庚、丁が揃えば、衆を率いる大器の人・・・とあります。
確かに庚金が近貼すれば、そういうことも言えそうですが、
生まれ月や、甲庚のバランスもポイントになるでしょう。
丁火が庚金を鍛える・・・ともありますが、
これも、甲庚のバランスのために適切であればこそ・・・でしょう。
別名
「天風」
上の方に吹く風、理想主義者