ときどき、鑑定書に「通関」という言葉を使って説明させていただくことがありますが・・・
通関とは・・・
たとえば五行の木性は、直接では土性を剋するので、問題になりがちです。
でも、その間に火性が入ると「木生火」「火生土」と順に生じますから、無理なく木性から土性に導くことができますね。
こういう場合、「火性」には通関の働きがある、といいます。
今、読んでます「象学」の本に、興味深い漢字のお話があったので、ご紹介してみますね。
「横」という漢字のイメージってどうでしょう。
縦に対する横ですが・・・
横着、横柄、横行、横領、横死など、いずれもマイナスイメージですね。
それも「道理に従わず無理やり!」という印象を受けます。
この「横」という漢字に五行相剋のメッセージが秘められているというのです。
木偏は、勿論、木性です。
色は青。
木性は東で、青です。
では「黄」はというと、黄色を表すのは土性です。
土性は中央で、黄色。
もうお判りでしょう。
「横」という漢字には、木剋土という剋制、「相反の理」が秘められているのですね。
木剋土でも「甲木」「己土」のように、干合、つまり「合しつつ、背く」「背きつつ、合する」という粋な相剋もありますが・・・
東(三碧木性)から現われた太陽は、東南(四緑木性)を経て、南(九紫火性)へ赴き(木は火を生ず)、さらに中央に赴き(火は土を生ず)そして西へ行く(土は金を生ず)。
これが道理なのだと。
太陽は確かに、直接、西には行きませんね。
東から東南を通り、中天に昇り、西に向かって下降して行きますから、無為自然です。