インドの哲学者 ディーパック チョプラ氏著
「バーバの教え」
スピリチュアルな教えをティーン向けに書かれたものです。
訳者「あとがき」より
チョプラ氏は代替医療の先駆的人物で、たましいやスピリチュアリティーと心身のつながりについて、おびただしい数の著書を書いておられます。
その大多数は、それぞれの分野における広く深い知識を駆使したどちらかと言うと、より学究肌の内容のスタイルとなっています。
そんな中で本書は、バーバという人物と15歳の少年の会話よって展開するストーリーという、チョプラ氏にとっては稀な形式をとり、しかも対象読者をティーンとした、チョプラ氏にとってたいへんめずらしい著作のひとつです。
スピリチュアリティーへの導入で、簡単な寓話を通してスピリチュアリティーとは何かということを少しずつ学べるように配慮されています。
ティーン向けとは言え、決して内容は幼くなく、スピリチュアリティーについて知りたいという人なら、年齢を問わず得るものがあるのではないでしょうか。
最初に読んだときは充足感があって、思いがけず、期待以上のもの感じ取れたと言う印象。
でも、
何故か、数回読んでも、この本の内容を人に説明することがどうしてもできない、というもどかしさが残ったのですが、
ある日、日常生活に直面した、とっさに判断すべきある問題に、迷うことなく、内面から答えが湧き上がるということがあって、
これは、まさにこの本から、いつの間にか潜在意識に刷り込まれた意識に違いなく・・・
「インドの古代から教えでは、実際に心臓のあたりにたましいの光があると言われています。
この光が本書で語られてる神の大いなるたましいであり、その一部である個人のたましい・・・なのです。」
この光を、しっかり自覚しようとして、何回も読み返すことになったようです。
ご興味にない方には、面白くもないお話かもしれませんが、私には貴重な一冊でした。