当時・・・
主治医の整形外科のK1先生のお話に耳を傾けるとき・・・
「がんをやっつける!、たたきつぶす!」
そういう表現をされるのだな・・・とぼんやり感じ取っておりました。
抗がん剤って基本的にはこういう治療なんでしょうし、標準治療ではそれしかないのだなと・・・
健康な他の組織まで壊してしまうということで、周囲に反対されたこともあり、2か月ほど入院を拒み「霊能者」のもとを訪ねたり、代替療法を試みたり・・・でも、
いよいよ生命が危ないという状況に追い詰められ、許しを請い、主治医のもとに戻らせていただいたのでした。
1クール目の治療が終わったとき、
K1先生は病室まで、腫瘍が小さくなり効果が大きかったことを知らせに来て下さいました。
いつも冷静沈着なK1先生が、矢も楯もたまらずのごとく笑顔でベッドまで駆けつけて下さったことに、娘も私も感激し、感謝があふれ・・・
信じて付いて行こうと・・・
1年間の治療と1年間のリハビリ生活でした。
K1先生は、上京し手術から6年を経て、妊娠の報告と出産のアドバイスをいただこうと電話した娘に
「前例がないから・・・分からない」とだけ・・だったそうですが、
こちらの産科の主治医のK2先生は、出産にあたり遠方のK1先生と連絡を取っていただき、細かな打ち合わせにご協力いただいたそうです。
K2先生が、無事出産の報告をK1先生にされたとき、
「とても嬉しいです!って、K1先生おっしゃってたよ」と娘に。
何かと批判されることも多い抗がん剤ですが・・・
明らかに、治癒に向かうターニングポイントに違いなかったです。