算命の基礎、干支と人体星図

2004年6月6日

Category : 運命を左右する星について

日々人間の星の話をしていますが、どうして星を算出しているのかわかりにくい
と思いますので、今日は星の簡単な算出の説明をしたいと思います。
今から約2,300年ほど前、中国の古都といわれる西安の程近くに中国占星術の
生みの親、鬼国子という人がいました。
中国の占い自体は4000年くらい前からあり、「算命学」として体系化したのがこの鬼国子です。
鬼国子は、何事も原因があって結果が生まれる。どんなささいなことも大きな事柄も、
必ず原因があって結果があると考えました。
ですから、原因と結果を別々に研究することで、人生のいろいろなことを知ることが
できるとしたのです。
こうしてできた学問が算命学です。
そこで原因を学ぶ方を・・・・「陰占
   結果を学ぶ方を・・・・「陽占」
と分けました。陰占が原理部門で、陽占が立証部門です。

星というと、夜空に輝く星のことを思うでしょうね。
ところが「星」という字にはもっと現実的な意味があると、
古代の中国人たちは考えました。
つまり、「星」は「日」と「生」が一緒になったもの,
「生まれた日」の特質を象徴的に示している
ということなのです。
 また、人間を宇宙の縮図(ミクロコスモス)と考え、ここから「人間は小宇宙」
という発想が生まれました。
簡単にいうと人間は宇宙を凝縮したものであり、それがすべて人間の生年月日に
凝縮されており、宇宙のホログラムなのです。
このことは現代の物理学で人間のすべての細胞一つ一つにそその人の全情報が
記憶されており、さらには宇宙の情報までも含まれていることがわかっていますが、
中国の古代にもすでにそのことをわかっていた人、鬼国子がいたという驚くべきこと
ですね。
そこで、一人一人が自分の宇宙を持っており
人間の型をした「人体星図」といものでそれをシンボル化することを考え出し、
人体図に8個の星を配置して、それぞれの人の性格や行動特性、
運命のリズムなどを読み取ろうとしました

たとえば人間が肉や野菜を食べると身体の中で消化されて自分の身体の一部になって
血や肉となったり骨となったり、あるいはエネルギーとなったりします。
つまり、口から入る食物はすべて姿や形を変えて別のものになるのです。
 これと同様に人間の生まれた日に入ってきた宇宙の「気」についても同様ではないか
と考えました。
宇宙の「気」やリズムが身体を通って外に出てくるときは別の形になります
その別の形を星の組み合わせで考えていこうとするのが「算命学」なのです
 


生まれた日には、古代中国では単なる数字ではなく10の「干」と12の「支」の
組み合わせ
による60とおりの干支というもので表現しました。(この干支のルール
についてはまた別に説明します)
つまり年には年で「干支」を設定し、「月」「日」「時間」にもそれぞれ干支をあてはめました。
(しかし、「算命学」では四柱推命などとは違い「生まれ時間」の概念は使いません。)
そうしますと年の干支は60通りしかありませんから
60年目には生まれた年と全く同じ干支の年が回ってきます。
これを日本人も古来から「還暦」ということでお祝いをしたのです。
生まれた生年月日には、年、月、日それぞれに年干支、月干支、日干支が決められ
ている
<ことになります。 例えば「冬のソナタ」の「ヨン様」ですと 1972年8月29日の生まれですから、干支で考えると、 壬子(みずのえね)の年 戊申(つちのえさる)の月 壬辰(みずのえたつ)の日 の生まれということになります。 算命学では、これらの10干、12支が身体を通って別の形となったのを「星」としてシンボル化し、これから8種類の特徴ある星を人体星図として算出するのです。 10干から出てくる10種類の星を10大主星と名付け、12支から出てくる12種類の星を12大従星と名付けました。
これらの星の算出の仕方はまた別途別のページで説明しますが、「ヨン様」の星を算出しますと下の図のようになります。
このように人間には8個の星が算出され、この組み合わせ、どれが一番輝く星
であるのか、また、自分にとってどの星を生かせば一番良いのかなど
総合的に判断するのです。
ペ・ヨンジュンさんの星の説明です
よくテレビなどに出ている「六星○○」や「動物占い」などほとんどの占いは
この8個の星のうち右足の第3従星のみを見て、その人を代表するという判断をします
例えばヨン様ですとヨン様の星は天庫星であるときめつけてしまうということですね。
これではあまりにも情報量が少なすぎますし、あまりにも割り切りすぎた見方ですよね。
しかし、血液型の4つに1つよりは多少精度はいいですが・・・
これを簡略化して
下表のような配置として書くことにします。













































日干支 月干支 年干支
貫索星 天将星
車騎星 龍高星 石門星
蔵干 (戊) (庚) (癸) 天庫星 車騎星 天貴星



★星の位置が表す意味
人体星図の中の星の位置は以下のような意味を持っています。
ここでも古代中国人のユニークな発想が生きています。








































10大主星
(感情や性格)
12大従星
(運命のリズム)
自分自身を表す胸の上にあるため、親や目上の人、上司などを表す。 左肩 ここは頭(親)に最も近い。親との生活が密接な時期である初年期
胸は自分の心が出て来るところ。自分自身 左足 ここは腹(子供)に最も近いところ。
子供に縁がある時代。中年期。
自分自身を表す胸の下にあるため、子供や部下をあらわす 右足 右手の配偶者と最も近いところ。年をとって夫婦が2人きりになる時代。晩年期
右手は利き腕であり、いわゆる片腕と頼む人。ゆえに配偶者
左手は押さえの腕。
自分と同じ立場の人。ゆえに兄弟姉妹、友人、同僚

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