「対岸の彼女」読み終えました!

「対岸の彼女」 
昨日、読み終えました・・・。
30代になったナナコに・・・私も、もう一度会いたかったような・・・。
小夜子が盗み読みした高校当時の葵への手紙を読んでいるとき、ちょっと胸が溢れました。
小夜子も、ナナコと葵の関係を理解できただろうし・・・。
きっとどこかで、葵を懐かしく思いながら、ナナコも歳を重ね笑って生きているって。
 辛い境遇にいながらも、純粋さを失わず健気に生きるナナコ。
同級生の中で孤立することを少しも恐れず、「私の大事なものはここにはないんだから」
と強がりでなく、飄々と生き抜いていたナナコ。
しかし、伊豆のアルバイトの帰りは、苛められている教室というより、自分の境遇の中に帰れなかったのですね。
もう一度、元気な声を聞きたかったし、葵にも会わせてあげたっかたです。
葵は、ずっとそんな喪失感を抱いて歳を重ねてきたんでしょう。
小夜子もまた「なんのために歳を重ねてきたのだろう・・・」と自問しながら日々を過ごしていたある日、閉じこもるためではなく「出逢うため」ということを悟り、再び葵のもとへ。
小夜子が、葵との出逢い、友情に気付いてくれてよかった・・・。
でも、ナナコと葵の関係が喪失のまま終わることで、このお話は完成しているんですね。
こちらはナナコの魅力に、惹き付けられたままですよ。
それを埋め合わせるように、小夜子との友情がそれで浮き彫りになるんですけど。
葵の過去と小夜子の現在が交互に描かれて、ふたりの距離と時間が段々に狭まってくる構成、ちょっとワクワクしました。

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Posted by amarin