三年前の出会い・・・

2006年1月10日

Category : My Diary

郵便配達の方が郵便物を玄関先まで届けて下さった折、その中に紛れて書籍小包がひとつ・・・。
3年前の初秋の頃、当時小5の娘と私は、新大阪まで出発ギリギリの新幹線に飛び乗り、自由席の3人掛けの窓際ふたつの席をなんとか確保、バッグから車中で読む本を取り出し座席の前の小さなテーブルに置き、ほっと人心地ついたとき。
先に通路側に腰掛けておられた老紳士が声を掛けて来られました。
その日は学期中の平日、小学生らしい娘が学校をどうしたのだろう・・・と思われたのかもしれません。
何か事情があってこの母娘は車中の人となっているのだろうか・・・と思われたのでしょう。
後から知ったのですが、その紳士は長く大学で教鞭をとられた教育者であり学者でいらしたようでした。
唯一の荷物の小さなザックは几帳面なな膨れ方をしていて、背広にスニーカーといういでたちで博多まででしたか、西の方に行かれるようでした。
息子達の進学も一段落、夫の住む関西へ娘と急遽転居することになり、その日、娘は学校をお休みし、住宅を探しに出掛けた折のことでした。
それから新大阪で降りるまで約3時間、その紳士の78年にわたる人生をお聴きしていました。
こういう仕事をするようになってからというか、その前からもずっとそうですが、人との出会いはやはりご縁、他生の縁と心得るようになって久しいです。
自分では理不尽と思えるような辛いできごとも、心を鎮めてあるがままを受け取れば、実は神がセットし、導いて下さる必然であるように・・・
出会いもまた神がその出会いを通して何かのメッセージを伝えようとされるのを感じます。
そのように心得るようになってから、出会い、遭遇に対しては、感謝を込めながら感度を研ぎ澄ますようになっています。
フットワークも軽く、このお歳で日本中をザック一個で駆け巡り、海外視察もどんどんこなされている生き様に触れましたこと、これから始まる関西での私の生き方への貴重なはなむけとさせていただきました。
長かった4人の育児人生も一段落、新天地での今後は、肩の力を抜き、自然体で自分の生き方にも集中していこうと心に決めたのです。
こうして三年前、新幹線で3時間ご一緒しただけですが、社会保障、福祉研究者の旅日記という副題のご著書をお届けいただいたことは感激です。
「ここには福祉国家として知られる北欧や、オセアニアギリシャ、アメリカの福祉、人、市場について触れられなかった。さらなる旅をして続編も・・・」と記されてます。
今年は、御年81歳になられるのでしょうか・・・。
ますますのご活躍とご健康を心よりお祈りいたします。

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