繭玉のような生き方

子平学に「傷官」という星があります。
算命学でいうところの「調舒星」です。
正官を剋するというので、凶星扱いされがちなんですが、そうとは限りません。
この星の「貴なる活かし方」もたくさんあります。
この歌を・・・。
『○○ 蚕 繭を営むこと春の如し』(○○には言葉が入りますが、今日は省略します)
「傷官」という星は、自己を吐する星ですが、人間はいろいろなものを自己の中に蓄えていますね。
憤懣を蓄えてる人、愚痴を蓄ええてる人、嫉妬心を蓄えてる人、奢りの心を蓄えてる人、情愛を蓄えている人、秀気を蓄えてる人、子宮に赤ちゃんを蓄えてる人・・・。
いろんなものを蓄えて自己を形成してるのですが、とにかく「傷官」を持つ人、あるいは傷官格の人は、
そういう自己を「吐する」ことが特徴になります。
蚕は、美しく輝く糸を吐してあの可愛らしい繭玉を作ります。
傷官格の「ある型」は、この蚕が作る繭玉のようなものだと言うのです。
繭から採れる絹糸は美しい反物となり帯となります。
これは、あのささやかで決して優雅とはいえない姿の蚕という昆虫が、必死で吐した「糸」がこのように人を益する形のものに変化するわけです。
これは尊い姿だというのです。
それにひきかえ、こういう型も・・・。
「蜘蛛が網を造る、巧妙といえども微細の福力よりなし・・・」
そうですよね。
蜘蛛は巧妙に糸を張って、獲物を待って捕らえ、その獲物を食することしかできません。
その後の発展性は望めませんし、その営みは、生存のためとは言え、罠、計略ともいうべき姿です。
やはり吐するものは、秀気、情愛でありたいものです。
「調舒星」を持っておられる方の、鑑定に関するご質問のレスを書いていて、ふとこの繭玉を思い出してご紹介しました。
「傷官」は、「繭玉のような生き方、蚕のような営み」を目標としたいものですね。

この記事を読んだ方はこの記事も読まれています