半年ほど前、春先でしたか、六本木ヒルズを訪れました。
40年前・・・H市の戦前の木造住宅で、六軒長屋の公務員宿舎で結婚生活をスタートさせたのですが、
時期を同じくして結婚され、向い側の宿舎でスタートされたMさんとは、数年間過ごしたこの土地で、美術館に行ったり、陶芸教室に通ったり、
二人とも地方出身で、つましい生活を遣り繰りしながら存分に東京生活をシェアしたものです。
あれから40年の月日が流れ・・・その間に2回ほど岡山でお会いしたことがありましたが、後は年賀状の遣り取りのみで・・・
「こうしていればいつか会える、きっと会えると思ってるだけで安心してたよね・・・」
同感です!
その日は、ヒルズの美術館まで、マリーアントワネット展にお誘いいただき、40年ぶりに、東京での再会を果たしたというわけです。
H市時代から10年後に、相談なしに公務員を自主退職した夫と、Mさんのご主人は分野は違いますが同省の同期で、、、
「お家を継ぐとか、奥さんのお家を継ぐとかで辞められた方以外に、うちのように辞められた方っていらしゃったかな?」
「いらっしゃらなかったと思うよ」
「訊いていいことかどうか、なんだけど・・・Mさんは、役人の奥様として内助の功は果たせたのかな?」
「・・・・うーーん。果たせたと思うよ!・・・」
「素晴らしい!」(拍手)
二人三脚で陽の当たる本道を歩まれたであろうことは、胸に牽牛星が綺麗な姿で輝く彼女からは簡単に予想できました。
本道を大きく外れ、外れっぱなしを淡々と歩んだ私達夫婦ですが、その行程では、周囲から批判されることも、ときには後悔もあったでしょうが、
基本的には車騎星、龍高星を活かし、複雑に入り組んだ脇道を楽しみながら、家族のために、天将星で戦い抜いてくれた人生でした。
彼の場合矛盾命式で、本道を外れやすいタイプではあります。
外れてしまうのを阻止できなかったのは私の責任、でもあり、
そのままを受け入れよう、冒険も愉しいかも・・・
鳳閣星、調舒星の私には、どうもそういうところがありました。
本道を外れる生き方になることは、分岐点で、素直に周囲のアドバイスを聴き入れることができれば阻止できるもの、
真っすぐが楽だし、ロスはないし、ゴールへは最短距離だし、リターンも大きい、
外れそうな方は、どうぞアドバイスを聴き入れて下さい、ということです。
これは、運命改良を目標とする算命学の教えるところです。
今がその分岐点、と冷静に感じ取れるということは、矛盾体質の方にはアドバンテージかな。
でも、外れてしまうことで二つの人生を生きることができる、という見方もできるわけで・・・
タオは、そのいずれでも愉しめばいいのだ・・・と教えてるような気もいたします。